「お前に大きな仕事を任せるから頑張れ」
と、気軽な感じで社長(といっても父親)から任されたのは、まさかの工場移転でした。
うちはパン粉工場だから、まずパン生地をこねる機械に大型のオーブン、出来上がったパンを粉砕する機械や冷却器、保管庫、あと在庫の大量のパン粉…もちろん他にもいろいろと設置されています。
30年以上も同じ場所で根を張ってきた大きな機器を動かすと考えただけで、
「いやいや、それは厳しいだろ」
と思ってしまうところですが…。
移転に伴う休業期間のこともしっかり考えてスケジュールを組まないと、万が一、繁忙期に機械をストップさせるような事態になったら、いくら息子といえども首が飛びそうです。
まず、工場移転のために前もって考えておくべき条件など、事前準備に欠かせない項目をチェック!
◆◆◆工場移転マニュアル◆◆◆
「なぜ移転が必要なのか?」
現状の問題点をまず明確にする。
移転しなくても、建物の増築やリニューアルで対応できる場合があるかもしれません。
希望するエリアや必要な建物の広さ、高さなど、要望の項目を決定。
これが決まらないと物件探しが始まりません。
資金繰りの都合や繁忙期を避けるよう、しっかりスケジュールを立てる。
また、解約違約金や二重の賃料を支払うことにならないように調整することも大切です。
「希望のエリア」や「必要な設備条件」、また行う事業に対する「許認可」についても要チェック!
家庭の引越しとは決定的に異なる部分がたくさんあります。
「移転マニュアル最大のポイント」といっても過言でないぐらい、業者の選定が重要です。
大手の移転業者について調べた内容を紹介します。
ウチのパン粉工場は、工場としてはたいした規模ではないですが、それでもかなりの大型機械類があります。
何かトラブルがあれば出来上がった製品にも影響が出ますし、何よりも扱っているのが食品なので「味が落ちた」「取引やめよう」なんて言われたら、死活問題です。
信用を落とさないよう、移送だけでなく組み立てまで、さらに言えば、今後の商売繁盛に結びつくよう(そのための移転ですから)細心の注意を払いたいものです。