これは、現状の問題点をしっかり突き詰めておけば自然と導き出されるはずです。
今の場所で操業していく上で、問題となっている点をクリアするための条件です。
例えば、住宅密集地の操業が問題になっているなら…
工場の規模拡大が目的であれば…
コストダウンが目的であれば…
「ここだけは譲れない」
という必須条件は会社によってさまざまですが、これを満たせない移転先は意味がないと言えるでしょう。
「絶対にこの条件を押さえなければ意味がない」
という、移転の必須条件さえ満たしていれば、後はどうでもいいわけじゃありません。
必須条件が決まったら、次は、
「こうだったら望ましい」
というレベルの希望条件を追加していきましょう。
ウチの場合でいうと、流通のため、高速道路にアクセスしやすい場所がいいと思っていました。
近ければ近いほどいいという意味ではなく、なるべく通学路の交差点や住宅街の細い路地を経由しないで済む程度です。
その方が周辺住民の方も安心でしょう。
やはり食品関係はパン粉でも匂いがすごいので…。
食品というところでいえば、騒音や土砂の出る工業地域に移転するよりは、
周りに緑が多いような、静かな環境が望ましいです。
なかなか難しいのですが…。
「原宿のH&Mとフォーエバー21の並びにパン粉工場を構えたい!」
とか、とっぴょうしもない夢物語は置いておくとして、移転後の作業が少しでも快適になるような提案を、どんどんしておくべきです。
これから予算と物件の兼ね合いで、叩かれるたびに夢は小さくなっていくんですから…。
特に、上層部と実際に作業する人は違う実感を持っていることが多いと言われます。
確かに上層部は、
「ビジネス的な会社の体面」
を重視する割に、例えば給湯室をどうするかなんてあまり考えていないかもしれません。
私も移転先でも気持ちよく働いてもらえるように(敵に回すと怖いという意味もあり…)
長年勤めてくれている、パートのおばちゃんたちにもしっかり意見を聞きました。