社長にこの移転計画の担当を任されたとき、
「大体いつ頃までに完了すればいいか」
を聞いてみました。
「そんなに急ぐわけじゃないし、お前の他の業務もあるだろうから 3月末ぐらいを目安でどうだ」
この時点で1月だったんですけど、これはムリです。
自分でも調べ始めてやっと分かったことですが、一般家庭の引越とは違って、工場やオフィスの移転には、相当の準備期間が必要になります。
プロの意見によると、
などが必要になるため、できれば6ヶ月程度は見ておいた方がいいということでした。
何かの事情で「いつまで」という期限があれば、最大限やってみるしかないですが、準備に時間がかけられず、
「当日バタバタ⇒結果的にあちこちに支障が出てしまう」
ということは極力避けたいもの。
移転には半年ぐらい余裕を持って、計画を練った方がよさそうです。
実際に移転作業を始めるにあたって、
都合のいい時期は業種やそれぞれの事情によって異なります。
◆資金について
まず資金がなければ移転もできません。
資金繰りを考えて、「○年後の方が都合がいい」とか、「○月以降なら」と時期が決まることもあるでしょう。
融資を受ける際には「納税書類」が必要になったり、第三者の「保証や担保」を求められたりします。
いずれにせよ、税理士と相談して進めるべき問題です。
◆移転作業による休業、または操業のペースダウンについて
実際の移転作業中は、操業を一時ストップしたり、ペースダウンを余儀なくされたり、どうしても支障が出てきます。
ウチのパン粉工場でいうと、“年間揚げ物ピーク時期”の
秋~冬の製造量が多くなるんです。
なるべくこの時期の移転は避けたい!となると、春~夏の時期に移転作業に入れるよう、調整する必要があります。
なるべく「ロスが少なく」なるよう、あらかじめ移転時期を決めてから、
逆算して準備期間を取る方が確実かもしれません。
あまり考えたくないことですが、
「移転で失敗するパターン」
として挙げられるのがやはり準備不足。
うちの場合、移転担当者が素人(私のことです…)という心配もありますが、担当者だけが進行把握をしていても他の社員は何も知らないという状態では、直前になって大騒ぎすることになります。
「計画表」を細かく、わかりやすく作ってくれる業者を選び、移転に関わる社員できちんと共有しましょう。
実際の移転作業に入るまでに十分な時間が確保できなかったために、
…など、後々まで尾を引くトラブルに発展することも多いのだとか。
確かに、自社の移転なんて、そう何度も経験するものではないので、
「みんなが初心者」。
見積書をしっかり確認しきれない(読んでもわからない)等の、
基本的なミスが起こりやすいそうです。
工場の移転という大きなイベントには、多くの関係者と、数多くの工程が発生します。
そこをうまく調整していく準備期間をしっかり取ることが、何より重要になります。